こんにちは、はるかです!
子どもと関わる仕事をしている人たちは、
子どもに指示が通らなくて困ることはありませんか?
また、子育て中のパパママも、
子どもが言うことを聞いてくれなくて
困ってしまう場面が多々あるのではないでしょうか?
私は約10年間小学校の教員
(特別支援学級の担任経験もあり)をしてきて、
子どもに指示が通るまでには、
正しい方法があることがわかりました。
この記事では
•子どもに指示が通らない理由
•子どもに指示が通る3つの方法
を紹介したいと思います。
子どもに指示が通る3つの方法を習得した私は、
これは子育てでも通じるやり方だと気が付きました。
現在子育て中で、子どもが言うことを聞いてくれなくて
困っているパパママにも役に立つと思います。
子どもに指示が通らない理由
指示のミスマッチが生じている(「○○やって」の意味が伝わっていない)
そもそも、なぜ子どもへの指示が通らないのでしょうか。
この理由がわかると、子どもへの指示の出し方が変わると思います。
1つ目は、「○○やって」の意味が子どもにはわかっておらず、
大人と子どもで指示のミスマッチが生じている、
ということです。
子どもに「○○やって」「○○して」
と指示を出すことが多いと思いますが、
子どもにはそれがどんな意味なのか伝わっていないことが多いです。
例えば、「おもちゃを片付けて」と言っても、大人は
「床に落ちている全てのおもちゃを手に持って、
おもちゃ箱に投げずに入れて、
おもちゃ箱のフタを閉めて」
という意味で言っていたとしても、子どもは
「今遊んでる電車のおもちゃだけ片付ければいい」
「足で蹴りながらおもちゃを持って行っていい」
「おもちゃ箱に入りさえすれば投げてもいい」
「おもちゃ箱のフタを閉めなくてもいい」
と思っているかもしれません。
そこで双方のミスマッチが生じます。
そして、パパママも先生たちも食事の準備や授業を進めることで精一杯で、
子どもがしたことについてのフィードバックができずに終わっていると思います。
子どもがおもちゃを片付け終わった後、
それが良かったのか悪かったのか言われないと、
曖昧なままで終わってしまいます。
指示が本当に正しかったのかわからないままだと
理解が不十分で、次に同じ指示をされた時にどのように動いたらいいかわかりません。
パパママは「ちゃんと片付けてって言ったでしょ」と言いますが、
子どもの心の中では「ちゃんと片付けたのに」という不満が残り、
積み重なると癇癪として現れることもあります。
子どもに指示が通る3つの方法
具体的に伝える
ここからは子どもに指示が通る3つの方法を紹介します。
1つ目は、その指示がどんな状態を意味するのか具体的に伝えることです。
例えば、体育の時間に
「校庭に行くよ、並んで」だけでは、
✅何を持って行って、
✅どんな順番で、
✅どのように並ぶのかわかりません。
私は
✅「帽子を被って
✅水筒を持って
✅静かに
✅背の順で
✅先生の手が10数え終わるまでに並ぶよ」
と伝えていました。
やることが多いので、
低学年の場合は黒板に書いておいて
「先生が『はい、どうぞ』と言ったら始めるよ」
と伝えていました。
このように「並ぶ」という指示は何を意味するのか具体的に伝えていました。
さらに小さい子どもなら
✅「電車のおもちゃを手に持って」
手に持ったら
✅「歩いておもちゃ箱まで来て」
おもちゃ箱まで来たら
✅「そーっと入れて」
入れたら
✅「フタを閉めて」
のように、1つ1つ丁寧に話してあげたら良いと思います。
小さな子どもは同時にいくつも覚えて行動するのは難しいです。
このように具体的に伝えると、ミスマッチすることなく指示が通ります。
子どもの行動に対してフィードバックする
ミスマッチを生じさせないために必要なもう1つのことは、
子どもの行動に対してフィードバックすることです。
指示したことを子どもがやり終わったら
「先生の言った通りに並べたね」や
「10数え終わるまでには並べなかったけど、静かにできたね」
などとフィードバックをします。
小さな子どもの例なら、
「電車のおもちゃを手に持って」と言った後、
子どもが手に持った時点で「電車のおもちゃを持てたね」
とフィードバックしてから
「じゃあ歩いておもちゃ箱までおいで」
と言ってあげると良いと思います。
パパママや先生が指示したことをその都度フィードバックすることで、
子どもが充分に指示を理解できると思います。
毎日継続する
そして3つ目が一番大事なことです。
それは、毎日継続していくことです。
はっきり言って、
具体的に伝えたりその都度フィードバックしたりすることは
とてもめんどくさいです。
しかし、一度できたからと言ってやめてしまうと、
またできなくなってしまいます。
子どもの記憶力はまだまだ未熟です。
具体的に伝えたりフィードバックしたりすることは、
巡り巡って子どもの自己肯定感を高めることに役立つので、
口癖にするようにしたら良いと思います。
信頼関係の構築と並行して
この記事では、
•子どもに指示が通らない理由
•子どもに指示が通る2つの方法
について解説してきました。
子どもに指示が通らなくて困っている
パパママや先生たちはぜひ実践してみて下さい。
しかし、上記の方法で上手くいかなかった場合は、
基本に立ち戻って、
子どもと信頼関係が築けているか再度考えてみて下さい。
子どもは嫌々だと指示に従うことはありません。
従ったとしても、
不満が積もりに積もってそのうち爆発してしまいます。
何事も、信頼関係が築けないと上手くいきません。
信頼関係の構築と並行して試してみて下さい。
指示が通るようになる3つの段階についても紹介しています↓