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【パパママ、先生たちへ】獣のような眼をした男の子が半年後に学習のリーダーに変わったアセスメントと手立て

体験談

こんにちは、はるかです!

小学校など、子どもと関わるお仕事の先生方は、
学級に1人はやんちゃな子がいて、
どうやって対応しようかな…と日々頭を悩ませていませんか?

この記事では

・獣のような眼をしたやんちゃな男の子が学習のリーダーになれた訳
・そのために講じた手立て

について紹介しています。

私は出産前まで約10年間小学校の先生として働いていました。
その間、いろいろな特性をもった子どもたちと関わって、
手立てを講じて、笑顔にしてきたと思っています。

この記事は皆さんのお役に立てたら幸いです。

はるか
はるか

※これは私の経験したことであり、子どもの特性は人それぞれです。
 対応が難しいお子さんは現場の先生方と相談しましょう。
 私の記事は参考程度にお読み下さい。

はじめに

私は約10年間小学校の先生として勤務していました。
結婚後に引っ越したので2つの県で、主に低学年を担任していました。
特別支援学級の担任経験もあります。

約10年間のうちに、いろんな子どもたちと関わりました。
授業中に立ち歩いてしまう子、
教室から出て行って戻って来ない子
場面緘黙の子…などなど

今、同じような子どもたちが教室にいて悩んでいる先生たちに
「こうしたら子どもたちが笑顔になったよ」
「優しい雰囲気の学級ができたよ」と伝えたい
と思いました。

私の経験が先生たちの手助けになれば幸いです。

獣のような眼をしたAくん

私は当時1年生の担任をしていました。

Aくんは獣のようなギラギラした眼をしていて、
授業中に奇声を発し、
担任や他の子たちに暴言を吐き、
ちょっかいを出すように他の子たちに暴力をふるっていました。
良く言えば野性味あふれる、アクティブな性格でした。

半年後に学習のリーダーに変わった訳

「構ってもらうために褒めることをしよう」

Aくんは授業中に急に奇声を発していました。

そこで
「大きな声を出してどうしたの?」
と聞いてみました。
するとAくんはぽかんとしました。

きっと今までずっと、奇声をあげたら
「うるさい!」と怒られてきて、質問されたのは初めてだったのでしょう。
Aくんは「別に!」と言ってまた奇声をあげ始めました。

Aくんは

奇声をあげる → 怒られる(構ってもらえる) → 嬉しい

と思っているようでした。

そこで私は

授業中静かにしている → 褒められる(構ってもらえる) → 嬉しい

にすり替えようと思いました。

悲しいかな、問題行動のある子どもは、
構ってもらうために怒られることをわざとしている子がいます。

そのような子たちは、
身の回りの大人たちに上手く構ってもらえずに、
たまたま怒られるようなことをしたら構ってもらえたのです。
そして「構ってもらうためには怒られることをすればいい」
と学習してしまったのです。

ある行動の頻度を高めることを「強化」と言います。
「構ってもらうためには怒られることをすればいい」
という学習が強化されてしまって、
幼稚園でも、そして小学校に入ってからもずっとそれを続けてきたのです。

なので、その逆で
「構ってもらうために褒められることをしよう」と学習し、
行動を強化すればいいのです。

私は、授業中静かにしている時に
「静かにしててえらいね」と毎日声を掛け続けました。

実は怒る指導というのは一瞬で効きますが、
上記のような弊害があります。
逆に褒める指導というのは根気強く毎日続けないと効果がないのです。
「静かにしててえらいね」という声掛けを毎日根気強く続けました。

「良いところ」を見て伸ばす

はるか
はるか

これは私の持論ですが、ちょっかいを出す子は
「もっと自分を見て」というサインを出しているような気がするのです。

上記と同じで

ちょっかいを出す → 怒られる(構ってもらえる) → 嬉しい

という気持ちになっていると思いました。

そこで、Aくんの「良いところ」を見ました。
するとAくんは勉強が得意なようです。
親御さんはAくんを塾に通わせてるし、
そもそも塾に通わせなくても、
Aくんはキラリと光る頭のキレがありました。

私はAくんの勉強ができるところを
「見てるよ」というメッセージを送って、
それを伸ばそうと思いました。

具体的には、

・授業中に良い考えを言ったりノートに書いていたりしたら
 近くまで行って「この考えはいいね」と声を掛けました。
・挙手をしたら当てて、みんなの前で考えを発表させました。
・私はAくんの考えのどんなところが良いのか
 みんなに説明したり他の子にさせたりました。
  …などです。

そんなことを毎日根気強く続けました。

他の先生たちに相談しながら対応しましょう

半年後…

半年後、あんなにギラギラした眼をしていたAくんは、
ニコニコした柔らかい眼をするようになりました。
また、授業中に奇声を発することはなくなりました。


授業中、学習のヒントとなることを言う子どもが学級には数名いると思いますが、
その中の1人になり、学習のリーダーとなりました。


暴言やちょっかい、暴力も格段に減りました。
Aくんの発表の機会を増やして状況を説明する力を高めたので、
トラブルが起こっても暴力でなく言葉で解決することが増えました。

他の先生たちに相談しながら対応しましょう

今回、私の手立ては以下のようでした。

•「構ってもらうために褒めることをしよう」と思わせる
•「良いところ」を見て伸ばす

やんちゃな男の子の対応に困っている先生たちの手助けになれたら幸いです。

しかし、子どもの特性は人それぞれなので、
対応が難しい子どもがいたらすぐに学年主任や管理職、他の先生たちに相談しましょう。

私の経験は参考程度にお考え下さい。

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